都市農業ってなに?

都市農業は、都市農業振興基本法によると市街地及びその周辺の地域において行われる農業のこと。地方の農業に比べると、1農家あたりの面積は狭いですが、そこでは、消費地に近いという利点を生かした新鮮な農産物の共有といった生産面で重要な役割のみならず、身近な農業体験の場の提供や災害に備えたオープンスペースの確保、潤いや安らぎといった緑地空間の提供など、多面的な役割を果たしています。

都市農業の6つの機能

都市農業では、農産物を生産する以外にも多くの公的な機能をもっており、まちづくりに貢献しています。その都市農業が持つ6つの多面的機能について、ご紹介します。

まちなみにうるおいや個性をもたらす「景観創出機能」

・まちのなかにうるおいやゆとりのある景観をつくりだします。

・まちの成り立ちを伝えるなど地域らしい景観をつくりだします。

地域にふれあいとコミュニティをうみだす「交流創出機能」

・農業体験などによる交流が生まれコミュニティの維持・形成が図られます。

農や食をとおして学びの機会をつくる「食育・教育機能」

・農地や農産物を利用した教育や食育の場を提供します。

新鮮な農産物を食べてまちおこしにもつながる「地産地消機能」

・新鮮な地域産の農産物を都市住民に供給します。

・地産地消がまちおこしにつながります。

まちの環境を整える「環境保全機能」

・まちの気温を下げて涼しい空気をつくります。

・水をきれいにします。

・生物多様性を保全します。

その時、あなたを助ける備えとなる「防災機能」

・防災用地を提供します。

・災害時に食糧や水を提供します。

・火災時の延焼を防ぎます。