完熟した野菜は、未熟な野菜と比較して栄養価が数倍高い

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農産物は一般的に、収穫してから店頭に並ぶまでの流通の時間を考え、完熟して食べごろになる数日前に収穫・出荷されているケースが大半です。しかし、完熟して食べごろになってから収穫した方が、栄養価が高く、味が良くなることがわかっています。

タキイ研究農場によれば、トマトに含まれる栄養素であるリコピンの含有量は、青く未熟な状態で収穫したものより、完熟してから収穫したものの方が、5.6倍以上多くなることがわかっています。
また、旨みのもとになるアミノ酸の一種であるグルタミン酸の含有量も、完熟してから収穫したものの方が1.7倍以上多くなることがわかっています。しかし、完熟してから収穫した柔らかいトマトは輸送の途中で傷つきやすく、店頭に並んでからの痛みも早いため、市場に流通しているものは、完熟する前に収穫し、流通の過程で追熟して赤く色付かせるものが多いのが現状です。

(出典:タキイ種苗株式会社)

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